【刀剣乱舞】プチ小説「馴れ合いと引き合い その1」

――ここは元主の魂が宿った刀・・・刀剣男子達が集まる母屋。ここでは常に様々な刀たちが各々の生活をしながら、元主への強き思いを胸に秘めて生き続けている。ただ、その中には、自分へ命名した者への多少の憂いを感じながら生きている者もいた。

「お、今日は僕と君が畑当番なんだね。よろしく。」
「・・・よろしく。」

主君からの指示で、今日の畑当番を任されたのは燭台切光忠(しょくだいきりみつただ)と、大倶利伽羅(おおくりから)だった。

「君は・・・まだ、畑当番は任されたことがなかったんだね。僕もあまりしたことはないけど、二人で頑張れば、なんとか終わるはずだよ。じゃ、早速作業に取り掛かろうか。」
「・・・あぁ。」
「おいおい、さっきからかなり素っ気ないなぁ。これじゃ、僕がおしゃべりみたいな雰囲気じゃないか。」
「・・・俺は俺に与えられた勤めを果たすだけだ。馴れ合いたい訳じゃない。」
「うーん・・・馴れ合う訳ではないけど、だからといってあまり話をしないわけにも行かないと思うんだけどなぁ・・・。」
「とりあえず、話をしたければ勝手にしていろ。俺は自分の役分だけ終える。」
「わかったよ。じゃ、役割分担だね。」

そう言った光忠を、冷めた目線で大倶利は見つめていた。

――そもそも自分はなんでこんな畑仕事をしなくちゃいけないのか。他にも暇な奴なら山ほど居るはずなのに、どうして俺が下級の仕事を任せられるのか。そもそも、なぜ主の違う刀たちと語り合いながらこうも馴れ馴れしく話をしなくてはならないのか・・・。

理解できないことだらけで悩みと面倒くささが脳内を駆け巡る大倶利だったが、唯一頭で分かることはさっさと作業を終わらせることができれば、こんなのとは絡まなくて済むということ。早いところ終えてしまおうと、腕に力を入れて作業に取り掛かるのであった。

趣向を変えて小説を書いてみました!。ちなみにあと2回続きます(´・ω・`)b。優しい目でご覧下さいww。

刀剣乱舞絢爛図録(特典なし)

刀剣乱舞絢爛図録(特典なし)

  • ニトロプラス
  • 価格¥ 3,240(2016/03/24 17:45時点)
  • 発売日2015/08/28
  • 商品ランキング19位

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です