【刀剣乱舞】小説「創剣乱舞~永久ノ戦士~」Part6

俺「・・・俺が刀剣男士に指示?」

こんのすけ「そうだコン!刀は所持者が動かなければ使えないコン!」

俺「じゃあ、その刀を持ってるとうけんだんし?・・・ってのはどこにいるんだ?」

吉行「わしも刀剣男子のひとりじゃ」

俺「・・・え?」

 

一瞬よくわからなかった。そこに立っているのは刀の名前と同じ一人の男性。おれは刀マニアだから名前を聞いただけですぐにわかった。ただ「刀の所持者が動かなければ使えない」というのは、刀を扱うということじゃないのか?

 

こんのすけ「言ってなかったコン?。刀にはそれぞれの武士の想いが刻まれているコン。その想いを強く引き出す儀式、『鍛刀』をして刀を生み出し、刀剣男子を蘇らせていくんだコン!」

吉行「そうすりゃわしみたいな刀から生まれる一人の武士が仲間になってくれるっちゅう流れなんじゃ!」

俺「・・・じゃあ、あなたの陸奥守吉行ってのは、ただの名前ってわけじゃなくて・・・」

吉行「そうじゃ、わしが坂本龍馬が愛用した刀『陸奥守吉行』の生まれ変わりっちゅうことじゃ!」

 

俺はその時ハッとした。もしこの世界に過去を変える人たちがいるのであれば、この刀たちが生まれる世界も変わっちゃうのではないかと・・・。そうなると、今の時代に刀が存在しなくなってしまう。俺のように刀を語り尽くす男性や女性、老若男女問わず消えてしまうだろう・・・それだけは絶対に避けたい!。そんな思いが強くなって、ひとつの答えに達した。

 

俺「・・・わかった・・・。まだ良く意味が分かってないけど・・・審神者、やってみるよ。」

こんのすけ「おぉ!ありがとうだコン!これでやっと立ち向かうことができるコン!」

吉行「わしが生まれた時代ではもう刀は古かったからのぉ!やっと戦えるんじゃと思えば心がはずむわ!ハッハッハ!」

 

2人の喜ぶ顔を見て、少しずつやる気が起き始めていた・・・でもその影では、俺のやる気と同じように少しずつ闇が襲い掛かり始めていた・・・。

 

???「新しき審神者が刀剣男士側についたとの報告が入りました」

???「ほぉ・・・新参者が・・・。これは少しお手合わせ願いたいものだね・・・フッ」

???「お手合わせ前に、潰れなければよろしいのですがね・・・ヒヒヒッ」

 

この闇を晴らす光となるまで、まだもう少し時間がかかるようだ—————-

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