【刀剣乱舞】小説「創剣乱舞~永久ノ戦士~」 Part3
鳥のさえずる声が聞こえる。背中は少し温かい、毛布のように芝生にくるまれている。目を開けば、雲
ひとつない青空が俺を優しく包み込んでくれていた。体の気だるさを抑えながら上体を起こすと、俺
は、母屋のような屋敷の庭に寝そべっていたのだった。そこには何人かの和服を着た、刀を脇に挿した
少年たちが会話をしているのが聞こえた。なんだか平和な雰囲気に身をゆだね、もう少し眠りについ
てしまおうかと・・・。
(・・・ん?。母屋・・・和服・・・少年・・・刀・・・)
刀・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かた・・・・・・・・・・・
か・・・・・・・・
・・・・・
・・・・・・・?
・・・・・???・・・・・・?!・・・・・・・!!!!!!!!!!!
「か・・・かたなぁぁぁぁああああああああああああああああああ?!」
飛び起きて再確認。やはり少年たちがわきに指しているのは、紛れもない「刀」だった。
???「おぉ、随分眠っていると思ったらお目覚めはかなりおよろしいようですね。」
???「びっくりしたなぁ。あともう少しでお兄ちゃんのお茶こぼすところだったじゃん。」
???「やれやれ、こんなに落ち着きなさそうなのが新しい主君なのかぁ・・・」
ちょっとまて・・・この子達、刀に関してはスルー?!。
俺「ちょ、ちょっとまって君たち!。刀だよ?。君たち持ってるの、刀なんだよ?!」
???「だから何?。もってちゃ悪いの?」
俺「いや、悪いのうんぬんじゃなくて、危ないよ?!」
???「あぁ、もしかして、新しい主君の世界には刀はもうないのかな?」
???「だとしたら、もっててもびっくりして当然だね」
平然と説明しようとしている彼らを見て俺は唖然とした。何がどうなっているんだ?
???「ようこそ、刀を創りし新たな主君さま!」
続く
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